スシロー、2つの「初めて」に挑戦 東京駅直結の地下街に新店をオープンした狙い:非接触を推進(1/2 ページ)
東京駅直結の八重洲地下街にスシローの新店舗がオープンする。立地を踏まえスシロー初の2つのチャレンジを行う。どういった内容なのか。
大手回転寿司チェーン「スシロー」を運営するあきんどスシロー(大阪府吹田市)は7月29日、スシロー八重洲地下街店(東京都中央区)をオープンする。東京駅に直結した地下街の新店舗では、コロナ禍を意識した新しい試みにチャレンジする。どういった内容なのか。28日に報道陣に公開された店舗を取材した。
八重洲地下街店は、回転寿司のスシローとテークアウト専門店「スシロー To Go」を併設した初のハイブリッド店舗となる。スシロー To Goは、コロナ禍で持ち帰りの需要が高まったことを受けて開発した店舗。駅の改札付近にあるのが特徴で、通勤・通学のついでに購入してもらう狙いがある。2021年12月末までに15店舗を出店する目標を掲げている。
今回、ハイブリッド店舗とした理由について新店推進部の富山宗明課長は「利用シーンに合わせた提案をするため」と説明する。八重洲地下街には旅行者やビジネスパーソンなど幅広い客層が存在し、ニーズもさまざまだ。例えば、時間の余裕がある際は、店内で回転寿司を楽しむ。電車に乗る前で時間の余裕がない場合は、地下街の通路に面したスシロー To Goで購入してもらうといった使い分けを想定している。
新店舗オープンの狙いは他にもある。八重洲地下街は約180のテナントで構成されており、1日で15万人程度が訪れる。多くの人が集まる場所に出店することで、スシローブランドの認知度を上げる。
スシローの店舗はもともとロードサイドに多く、東京や大阪といった都市部に本格的に出店し始めたのは2016年。全店舗数は599だが、都市型の店舗は数30に満たない(21年7月14日時点)。
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