「焼きペヤングメーカー」開発秘話 クラウドファンディングで“個性”が大ヒット:家電メーカー進化論(6/7 ページ)
「ギガたこ焼き器」や「せんべろメーカー」、「焼きペヤングメーカー」など、ひときわ個性的な家電を展開するライソン。「ライソン発の、世界初をつくる。」と掲げ、ワイヤレススピーカーやアウトドア用品まで展開する。新興メーカーの戦略と、アイデアあふれるものづくりについて代表取締役の山俊介氏に話を聞いた。
その他、クラウドファンディングで注目集めた最新製品が「超蜜やきいもトースター」だ。開発のきっかけは、17年以降毎年開催されているイベント「品川やきいもテラス」(2021年は中止)。開催地である品川シーズンテラスが東京支社と近いこともあり、18年に初めてそのイベントを訪れてみたところ、そこには行列ができ、多くは女性だったことからヒントを得た。
「関西では焼き芋のイベントを見たことがなかったので、焼き芋がこんなに人気だとは知りませんでした。行列を見て『これは商品になるのではないか』と思いましたね。ただ、ホットサンドメーカーのような製品にすると、すである他社さんの製品のようになってしまうので、トースターにすることを考えました」(山氏)
アイデアが決まると行動は早い。品川やきいもテラスで、行列ができていた「超蜜やきいもpukupuku」へ連絡して、製品の共同開発依頼を依頼した。そして細かく温度調節ができるトースターを用意し、美味しく焼ける設定を共同で開発した。
「『焼きペヤングメーカー』を作ったときは、社内で開発して、まるか食品の方に食べてもらう作業を繰り返しましたが、『超蜜やきいもトースター』の開発では、美味しく焼ける温度設定はpukupukuさんに担当していただいたので、正直にいえば、私たちはなぜあんなにたくさんの蜜が出るように焼けるのか、よく分からないのです(笑)」(山氏)
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