発売前に現行モデルの5倍! パナの電動工具が売れに売れている理由:週末に「へえ」な話(1/4 ページ)
パナソニック ライフソリューションズ社の電動工具が売れている。新ブランド「エグゼナ」を立ち上げて、フラッグシップモデル「Pシリーズ」を発売したところ、販売目標を大きく上回る結果に。売れている理由を取材したところ……。
かゆーいところに手が届く「電動工具」が登場し、売れに売れていることをご存じだろうか。6月末、パナソニック ライフソリューションズ社は電動工具のフラッグシップモデル「Pシリーズ」の発売を発表したところ、「オレもオレも」「ウチもウチも」といった感じで、注文が殺到しているのだ。
では、どのくらい売れているのだろうか。同社のリリースを見ると、販売目標は年に7万台。この数字がどのくらいのものなのかよく分からなかったので、広報に問い合わせたところ「目標の数字は現行品の4倍ほどですね。8月1日に発売しましたが、先行予約だけで5倍ほどの注文が入りました」とのこと。
年間目標の台数は「現行品の4倍」という数字を聞いただけで、「そ、それはちょっとムリゲーなのでは?」と思ったが、発売前にもかかわらず「5倍」も売れているということは、いかに消費者のハートをワシづかみしていることがうかがえる。発売前に「ヒット当確」となったこの商品は、どのような特徴があるのだろうか。
売れているアイテムは、新ブランド「EXENA(エグゼナ)」のPシリーズである。インパクトドライバー「EZ1PD1」(2万9480円〜)を8月に発売し、第二弾のドリルドライバー「EZ1DD1」(4万370円〜)は9月に発売する予定だ。
特に売れているのがインパクトドライバーで、その特徴は2つある。1つはヘッドサイズが業界最短の98ミリであること。もう1つは業界初の8方向に取り付けることができるアタッチメントシステムを搭載したことである。このように書いても、建設現場で働いたことがない人やDIYに興味がない人からは「うーん、意味がわからん」といったつぶやきが聞こえてきそうなので、できるだけ分かりやすく紹介しよう。
関連記事
- 前年比130% 6個入りの「冷凍たこ焼き」が、売れているワケ
テーブルマークの「ごっつ旨い大粒たこ焼」が売れている。2020年の売り上げをみると、前年比130%で推移した。今年も引き続き好調のようだが、商品化にあたってどのような苦労があったのか。担当者に話を聞いた。 - スーツに見える作業着は、なぜ3倍ペースで売れているのか
スーツに見える作業着をご存じだろうか。2018年、水道工事を行っている会社が発売したところ、売れに売れているのだ。多くのアパレルが苦戦している中、なぜこの商品はヒットしているのか。グループ会社の社長に話を聞いたところ……。 - すぐに完売! 1枚焼きの「ホットサンドソロ」は、どうやって開発したのか
食パン1枚でつくるホットサンドメーカーが売れている。その名は「ホットサンドソロ」。新潟県にある「燕三条キッチン研究所」が開発したアイテムだが、どのようにしてつくったのか。担当者に話を聞いたところ……。 - 「オレが若いころは」「マネジメント=管理」と思っている上司が、ダメダメな理由
「オレが若いころは……」「マネジメントとは管理することだ」といったことを言う上司がいるが、こうした人たちは本当にマネジメントができているのだろうか。日本マイクロソフトで業務執行役員を務めた澤円氏は「そうしたマネージャーは、その職を降りたほうがいい」という。なぜかというと……。 - 足場を「20センチ」高くしただけで、なぜ売り上げがどんどん伸びたのか
工事現場などで使われる「足場」、その高さをご存じだろうか。主流は170センチ。日本人の平均身長は170センチを超えているのに、なぜその高さなのか。大阪に拠点を置く「タカミヤ」が高さ190センチの足場を開発したところ、現場では……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.