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鳥貴族、新業態「トリキバーガー」の店舗公開 社長が指示した「マクドナルド並みのスピード」:鳥貴族のDNAも(3/3 ページ)
鳥貴族ホールディングスが新業態「トリキバーガー」をオープンする。店舗が報道陣に公開された。鳥貴族のDNAはどこに反映されているのか。
鳥貴族とのシナジーは?
トリキバーガーは、鳥貴族とは業態が異なる。そのため、厨房の設計などには鳥貴族で培ったノウハウがそれほど転用できない。ただ、運営会社であるTORIKI BURGERの高田哲也社長は、日本マクドナルドから鳥貴族に転職した経歴を持つ。鳥貴族HDの大倉社長は「ファストフードはスピードが大事だ。マクドナルド並みにしてくれ」と指示を出し、トリキバーガーの開発を進めた。
トリキバーガーで使用するチキンの産地は九州や四国など複数の産地に分かれている。現時点では鳥貴族とは違うサプライチェーンとなっているが、将来的にはスケールメリットを生かして調達する可能性もあるという。
店舗デザインにおいては、鳥貴族と同じ赤・黄をキーカラーとした。内装は白色と木を基調にデザインしているが、アクセントとしてアイデンティティーである黄を配色している。ロゴマークにも、鳥貴族HDグループの証であるキャラクター「トリッキー」を入れている。
コロナ禍に対応するため、ロイヤルホールディングスや松屋フーズなどの外食チェーンが相次いでハンバーガーに参入している。鳥貴族HDの新しい挑戦となるトリキバーガーは利用者の支持を得られるか。
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