日産、新型「Z」世界初公開 日本仕様は今冬発表:7代目(1/2 ページ)
日産自動車が、米ニューヨークで開催された特別イベントで米国市場向けモデルの新型「Z」を初公開した。
日産自動車は8月18日、米ニューヨークで開催された特別イベントで、米国市場向けモデルの新型「Z」を初公開した。2022年春に米国での発売を予定し、日本仕様の「フェアレディZ」は今冬の発表を予定している。
1969年にデビューしたZは、これまでに180万台以上を販売している。チーフプロダクトスペシャリストの田村宏志氏は「目指したのは、史上最高の『Z』をつくることでした。新型『Z』は、パワフルで俊敏なだけでなく、ドライバーとの一体感をさらに高め、最高の『ダンスパートナー』となることを目指しました」とコメントしている。
米国市場向けの新型Zには「Sport」「Performance」の2グレードと、240台の限定生産となる「Proto Spec」を用意する。両グレードともVR30DDTTエンジンを搭載し、6速マニュアルトランスミッション(MT)か、新開発の9速オートマチックトランスミッション(AT)を選択できるようにした。
また「Proto Spec」には、専用の黄色いブレーキキャリパー(Zロゴ付)、ブロンズカラーのアルミホイール、アクセントに黄色を取り入れた本革シートと黄色のステッチをインテリアに採用した。
新開発の3リッターV6ツインターボエンジンは、最高出力400馬力(405PS)、最大トルク350lb-ft(475Nm)/5600rpmを発生。出力を大幅に向上しながらシャープでスムーズなレスポンスを実現した。
6速MTには、大トルクのVR30DDTTエンジンに対応するため、クラッチディスクとギヤトレインを強化した。また、新設計のシンクロナイザーシステムの採用やシフトプロファイルの変更により、スムーズなシフトチェンジを可能とした。
新開発の9速ATは、幅広いギアレンジにより、ダイレクトで素早いレスポンスを実現。通勤や高速道路でのロングドライブに最適なスタンダードモードと、ポテンシャルを最大限に引き出すスポーツモードを選択でるようにした。スポーツモードは、より速い加速制御に加えステアリングやVDCに専用制御を採用し、ワインディングロードを「キビキビと駆け抜ける」のに最適な設定とした。
同社の後輪駆動車として初めて、クラッチ操作でエンジン回転数を保持し、停止状態からの加速性能のポテンシャルを最大限発揮する「アドバンストローンチアシストコントロールシステム」を搭載。高速走行時やコーナリング時にレスポンスの高いハンドリング性能を実現するため、ボディー剛性を向上。ラックアシストタイプEPSやワイドフロントタイヤなどを採用し、コーナリング性能を最大13%向上させた。
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