小判、ギョーザ、からあげクン オリンピック効果に沸いた“注目”商品とは:長浜淳之介のトレンドアンテナ(3/7 ページ)
東京オリンピックが終わった。オリンピックに関する商戦や経済効果はどうだったのか? 選手村で絶賛されたギョーザや、コンビニだけではない“注目”商品とは。
デリバリーへの影響は?
デリバリーでは、お酒に合う料理に長けた居酒屋企業が進出してきたことで、従来のピザ、寿司以外の需要が喚起されている。コロナ禍の中でデリバリーブランド総数60、300店以上の出店を達成したダイヤモンドダイニングでは、高知県の郷土料理を提供する土佐料理専門店「わらやき屋」の「名物かつをのわら焼き」シリーズが好調。「塩たたき」や「塩たたきと漬けかつをの食べ比べ重」など、実店舗の人気メニューがデリバリー売り上げの6割を占める。わらやき屋は同社の看板ブランドで、東京都心部の上野や品川エリアで特によく売れている。鰹わら焼きはギフトとしても販売される料理で、お酒の友になるだけでなくご飯にもよく合い、ファミリーで楽しめるところが強みとなっている。
また、デリバリー限定のゴーストレストランブランドである韓国料理「韓国食堂 コリアンズ TIME」が、東京郊外の赤羽、溝の口、浦和で人気。手軽に食べられる、韓国風のジャンジャン麺、チキン、ポテトフライ、スンドゥブやこれらを組み合わせたメニューが約50種と幅広くそろい、女性を中心にリピーターを増やした。
開会式以降に公式グッズが売れた
開会式以降に急上昇したのは、オリンピック・パラリンピック公式グッズ。ファミマでは、公式応援グッズのアシックス「チームレッドコレクション」Tシャツなどが、開催前に比べて約5倍の売り上げとなっている。
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会によれば、オフィシャルショップでもTシャツや選手の応援に使うタオル・扇子が人気。オンラインショップではそれに加えて、比較的高額な公式キャラクターの「ミライトワ」「ソメイティ」がデザインされた記念小判などの記念品も好調だった。
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