日清オイリオグループは8月30日、家庭用や業務用、加工用食用油の価格を引き上げると発表した。食用油の主原料である大豆や菜種などのコスト上昇が原因としている。同社は2021年4月納品分から3度にわたって値上げを実施しており、今回で今年4回目となる。
値上げは11月1日納品分からの実施となる。家庭用、業務用、加工用食用油ともに1キロあたり30円以上の値上げとする。
値上げの要因として、大豆や菜種、パーム油の生産量減少や、中国やインドなどの需要が増加したことによる価格の高騰をあげる。また、地球温暖化対策として、バイオ燃料の需要が増えていることも背景としている。
同社は4回目の価格改定について、「これまでの価格改定の水準では原料コストの上昇分全てを吸収することは極めて困難な状況」と説明している。
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