ニュース
賃貸のトラブルTOP3は? 在留外国人と日本人で違い:家賃滞納(2/2 ページ)
在留外国人専門の賃貸仲介・総合サービスを提供するアットハース(東京都千代田区)は、2500人を超える在留外国人の賃貸仲介の実績を元に、在留外国人における賃貸の実態調査し、その結果を発表した。
在留外国人と日本人の「家賃滞納率」比較
次に、在留外国人と日本人の「家賃滞納率」を調査したところ、「在留外国人」は2.1%、「日本人」は1.6%という結果になり、在留外国人と日本人との間で家賃滞納・未払い率に対する大きな差はみられなかった。
この結果に対して同社は「『在留外国人が意外と家賃を滞納しないのはなぜか?』と思われるかもしれないが、それは『滞納率が高そう』というオーナー側の思い込みによる要因が大きいものと考えられる。『入居審査率』の比較でも分かる通り、入居審査においては外国籍が落ちやすい傾向にあるので、実際には家賃滞納に至らない層を否認してしまっている可能性もある」とコメントした。
最後に、在留外国人と日本人の賃貸に絡むトラブル件数のトップ3の項目を比較した。
在留外国人のトラブル1位は「言葉の問題」、2位は「生活習慣の違い」、3位は「無断同居」となり、言葉や生活習慣など、国の違いによって生じる内容に関する項目が多かった。また在留外国人ならではの傾向として、居住人数を無断で増やしてしまうリスクが多いことも分かった。
日本人のトラブル1位は「家賃滞納」、2位は「騒音」、3位は「敷金の清算・原状回復」だった。日本人のトラブル件数1位の「家賃滞納」については、在留外国人のトラブル件数では6位という結果であり、やはり在留外国人の家賃滞納はさほど多くないことがうかがえた。
関連記事
- 6畳弱の狭い物件に、住みたい人が殺到している理由
6畳弱の狭い物件が人気を集めていることをご存じだろうか。物件名は「QUQURI(ククリ)」。運営をしているピリタスの社長に、その理由を聞いたところ……。 - トイレの個室に「使用時間」を表示 で、どうなったのか?
首都圏のオフィスで、ある「実証実験」が行われた。トイレの個室に「他の個室の使用状況」と「滞在時間」を表示したところ、どういった効果があったのだろうか。システム開発を手掛けているバカン社の河野社長に話を聞いたところ……。 - 「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。 - 平均7764万円! 経済が振るわなくても、タワマンが売れている理由
首都圏の新築マンション価格が上昇している。コロナ危機が広がる中で、なぜタワマンが売れているのか。その背景について、筆者の加谷珪一氏が解説した。 - 物価は上昇しても「給料」は上がらない、根本的な問題
4月から公共料金や食品など多くの商品が値上がりしているが、ビジネスパーソンの給与も上がるのだろうか。筆者の加谷氏は否定的な見方をしていて、さらに下落するかもしれないと予測している。なぜかというと……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.