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シニア世代が「早期退職してもよい」と思える割増金額は?:就業年齢の上昇は7割が「歓迎」(2/2 ページ)
サイボウズチームワーク総研は、55歳以上のビジネスパーソン約3000人を対象に「職場との関わり」についての意識調査を実施。シニア世代が「辞めてもよい」と思える早期退職割増金額や職場でのコミュニケーション状況などが明らかになった。
辞めてもよいと思える早期退職割増金額、「501万〜1000万円」16%
早期退職の割り増し分がいくらであれば辞めてもよいかを聞いたところ、「501万〜1000万円」が16%、「1001万〜1500万円」が13%。最も多かったのは「お金では辞めない」で約2割だった。
調査では、働きたい年齢ごとに、職場とのコミュニケーション実感の有無を聞いた。その結果、55〜60歳層、61〜64歳層ともに、長く働きたいと思う人ほど職場でのコミュニケーションがとれている実感も高くなっていることが分かった。
仕事の悩みを話す相手、男性の3割は「特にいない」
「仕事の悩み・モヤモヤを、話したり相談したりする相手」を複数回答で聞いたところ、男女で傾向に差がみられた。最も回答が多かった「同じ部署の同期/同僚」は、男性が25.9%に対し女性は39.6%。「家族」「社外の友人知人」でも、女性のほうが高くなっていた。一方「特にいない」とした人は男性で3割を超え、女性は2割を切る結果となった。
調査は6月4〜7日の期間、55〜64歳の役員/パートアルバイトを除くビジネスパーソン3093人を対象に、インターネット上で行った。
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