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“世界同時ヒット”は実現するのか 「MANGA Plus」が海外でウケている理由ジャーナリスト数土直志 激動のアニメビジネスを斬る(3/7 ページ)

2019年1月にスタートした、集英社の「MANGA Plus」が躍進している。雑誌に掲載されている漫画を、海外でも読めるようにしたわけだが、どのような特徴があるのか。「少年ジャンプ+」の副編集長に話を聞いた。

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MANGA Plusのビジネスモデル


「少年ジャンプ+」副編集長の籾山悠太氏

――MANGA Plusの事業収支はあるのですか、積極的に収益化していこうとか?

籾山: 広告は入れていますが、サービス単体での事業化は現状、考えていません。正規の場で海外の読者に連載を読んでもらうこと、そして、読者とともに新しい作品を生み育てていく漫画雑誌の機能を全世界を対象にすることで、出版ライセンスや映像化も含めて全体として事業が大きくなればよいと考えています。

――現在のダウンロード数、ユーザー数は?

籾山: マンスリーアクティブユーザーは500万以上で、人気作品ですと、最新話を100万人の読者が読んでいます。

――連載作品としてアップされているタイトル数はいまどのぐらいですか?

籾山: 現在連載中の作品ですと、英語で40作品ほど、スペイン語は30作品ほどです。タイ語やインドネシア語、ポルトガル語、ロシア語は4〜10作品くらいです。

――40作品はすごいですね。それでも日本での連載作品数はとても多いですが、その中からどうタイトルを選ぶのですか?

籾山: 海外で人気がある作品は、基本どんどん選んでいきます。すでに海外にライセンスしていて、本が出る予定の作品の翻訳を先にお願いしているケースもあります。

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