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「沖縄は危ない」試練再び 修学旅行8割キャンセルの苦い記憶:沖縄観光に逆風(3/3 ページ)
米中枢同時テロから11日で20年となる。沖縄県内に集中する米軍基地絡みの「風評被害」で、修学旅行が軒並みキャンセルになるなど沖縄観光は大きな打撃を受けた。その後、観光客は回復し……。
正確な情報を迅速に伝えて
翁長由佳氏 サンダーバード社長(観光危機管理)
離島県の沖縄は、人の移動が空路や航路に頼らざるを得ず、県外で起こる事象もダイレクトに観光産業に影響を与えることがある。テロや感染症、自然災害などそれぞれの危機で対策は異なるが、共通しているのは正確な情報を迅速に発信することだ。官民が一体となった初動の早さが、影響を最小限に抑えて、その後の回復につながる。
ただ、今回の新型コロナウイルス感染拡大は、世界的な流行が長期化している点でこれまでの危機管理の想定を超えている。感染症の対応では、医療崩壊を防ぐことが大前提となる。しかし、その中でも復興につなげるための誘客をどう図るかは並行して考えなければならない。
コロナの感染拡大が続く中、観光に対するマイナスの県民感情を懸念する声があるが、業界が取り組む感染対策などを観光客だけでなく、県民に向けても発信し、地域に正しく理解してもらう働き掛けが必要ではないか。それが観光の安全安心にもつながる。そのために、地域の観光協会との連携も大切だ。
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