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キャッシュレス決済が顧客体験向上を生み出す──CRISP宮野代表に聞くサラダ専門店(3/11 ページ)

“コネクティッド・レストラン”の構築を目標に2014年に起業されたCRISPは、セルフレジシステムの活用、グループオーダー、サブスクリプションと拡大を続け、同社製のセルフレジシステムは他社への販売も行う。顧客接点の作り方や、テクノロジーを活用したサービス向上の手法、将来の展開などを宮野浩史社長に聞いた。

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キャッシュレスの目的は「接客力向上」と「顧客体験向上」

 CRISP SALAD WORKSでは、店頭のセルフレジ端末「CRISP KIOSK」やスマートフォン・タブレットアプリから、自分好みにカスタマイズしたサラダを注文し、決済まで行える。1号店のオープン後はテレビなどでも取り上げられたことで、30分以上の行列ができるほどの人気店になり、地元の人が気軽にサラダを買えなくなってしまった。

 「近所の人からは『お店に行列ができていたから、時間もないし帰っちゃった』という声も多くありました。また忙しくなったからといって、パートナー(スタッフ)をどんどん採用すると、せっかく常連さんが来てくれても『お客様は初めてのご来店ですか』といった接客をしてしまう。

 いつも来てくれる常連さんはアプリを使って事前に頼んでおけば並ばなくていいし、アプリで事前にお客様のことが分かっているので、初めて対応するパートナーでも『よく来てくださってるんですね』とか、『いつもドレッシング2個ですよね』といった会話ができる。効率化より、接客を良くしたいという目的でモバイルオーダーを開発しました」(宮野氏)

 現在、CRISP SALAD WORKSの売り上げの約98%がキャッシュレス決済になっており、一部を除くほとんどのお店で現金決済を行っていない。その背景には、アプリで注文から決済まで行える「モバイルオーダー」があった。


CRISP SALAD WORKS大手町店のキオスク端末。タッチ操作でカスタマイズでき、決済まで行える

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