100歳以上の高齢者数が過去最多 人口10万人当たりで最も多い都道府県は?:厚生労働省の調査
厚生労働省は9月15日時点で100歳以上の高齢者が過去最多の8万6510人を記録したと発表した。1年前の8万450人から6060人増という結果に。人口10万人当たりで、100歳以上の高齢者が最も多い都道府県は?
厚生労働省は9月15日時点で、100歳以上の高齢者が過去最多の8万6510人になったと発表した。1年前の8万450人から6060人増えた。人口10万人当たりで、100歳以上の高齢者が最も多い都道府県は9年連続で「島根県」となった。
100歳以上の高齢者の数は年々増加傾向にあり、老人福祉法が制定された1963年には全国で153人だった。81年には1000人を超え、98年には1万人を突破し、2012年に5万人を超えた。
医療技術の進歩などにより、1971年から51年連続で100歳以上の高齢者が増え続けている。現在の最高齢は女性118歳、男性111歳だ。
人口10万人当たりで見たところ、100歳以上の高齢者は68.54人と過去最多を記録。10万人当たりの人数を都道府県別で調べたところ、1位は「島根県」(約135人)。2位は「高知県」(約126人)、3位は「鹿児島県」(約119人)。4位以下は「鳥取県」(約114人)、「山口県」(約111人)、「熊本県」(約109人)と続いた。最も少ないのは、32年連続で「埼玉県」(約42人)だった。
100歳以上の高齢者は平成の30年間で20倍以上に増えた。令和に突入してから増加傾向がさらに強くなり、2021年は19年と比較して1万5000人以上増加した。
一方、総務省の調査によると、労働力人口は2020年平均で6868万人と前年に比べ18万人の減少となった。減少は8年ぶりとなる。男女別に見ると、男性は3823万人で5万人減、女性は3044万人で14万人減という結果。
高齢者数が増え続ける中で労働人口は減少していることから、日本の超高齢化社会に歯止めがかからない状況が今後も続いていくと予想される。
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