調査リポート
2020年の年収、31.6%が「400万円以下」と回答 50代の不満率が高い結果に:「300万円以下」は約5分の1(2/2 ページ)
ライボは、社会人男女を対象に「2021年 年収と貯金額調査」を実施した。2020年の年収を聞いたところ、回答者全体の31.6%が「年収400万円以下」と答えた。満足度は年代別で50代の不満率が最も高かい結果となった。その他、コロナ禍が貯金額に与えた影響も調査した。
現在の平均貯金額は?
回答者全体の平均貯金額は「964万円」。年代別では、60代の貯金額が最も多く「1788万円」、次いで40代の「1754万円」、30代の「1031万円」と続いた。50代は991万円で、30代よりも低い結果になった。
コロナ禍が貯金額に与えた影響について尋ねた。「増額した」(25.5%)、「減少した」(24.2%)で、合わせて49.7%が増減に影響があったと回答した。
また、コロナ禍で貯金額が減少したと答えた人に理由を聞いたところ、最も多かったのは「コロナ禍で支出が増えた」(38.1%)、次いで「ボーナスがカットされた」(29.3%)、「現職での給与減額」(27.2%)だった。
その他、コロナ禍で「職を失った」(8.8%)や「副業がうまくいかなかった」(7.1%)など、仕事自体に影響が及んだことが分かる回答もあった。
今回の調査は、全国の20〜1000人以上の規模の会社に1年以内〜10年以上勤務している20〜69歳の男女を対象に、インターネットで実施した。期間は21年9月27日〜10月4日、有効回答数は718人。
関連記事
- 「月収25万円で出社勤務」と「月収18万円でテレワーク勤務」 新卒の84.9%が選んだのは?
学情は、2023年3月卒業、修了予定の大学生・大学院生を対象に「テレワークと給与」に関する調査を実施した。コロナ禍で浸透してきたテレワークだが、緊急事態宣言が解除されたことをきっかけに出社する人も増えてきている。23年新卒はどのように考えているのだろうか? - 20年度の「家計の収支」 全体では約78万円増、世帯年収600万円以下ではマイナスに
日本生活協同組合連合会は、20年度の「家計・くらしの調査」を実施した。年収別・年代別に、年間収支平均や収入支出を比較。家計の収支は全体で約78万円プラスだったが、世帯年収600万円以下ではマイナスとなった。 - 60歳、4人に1人が「貯蓄額100万円未満」 貧困シニアと富裕層シニアで二極化
富裕層向けの老人ホームが建設されるなど、シニア=お金持ちの認識を持つ人は多いかもしれない。そんな考えをひっくり返す調査結果が出た。2021年に60歳を迎える4人に1人が「貯蓄額は100万円未満」と回答したのだ。一方で5000万円以上の貯蓄額はある人は増加している。今後、貧富の差が広がっていくのだろうか、その他の価値観も含めてみていこう。 - 東京23区、一人暮らしの「賃料ランキング」 2位は表参道駅で15万円、1位は?
長谷工ライブネットは、首都圏の賃料相場ランキングの分析調査を実施し、一人暮らし用の賃料ランキングを発表した。23区内だけでなく、23区外や千葉県、神奈川県も調査した。また、東京国際フォーラムを中心点とした距離圏別の賃料相場も公開。 - 渋谷の一等地で、コーヒー1杯99円 なぜこのビジネスが成り立つのか?
「安いのは嬉しいけど、安すぎるとちょっと不安」という心理に陥ったことはあるだろうか?渋谷の地下街で「コーヒー1杯99円」というカフェの看板を見たときにそう思った。なぜこのビジネスが成り立つのだろうか?運営会社に話を聞いたところ……
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.