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自動運転の4車種一気試乗 見えてきた各社の考え方高根英幸 「クルマのミライ」(1/6 ページ)

各メーカーや企業が開発した自動運転車を乗り比べた。これにより1台だけ試乗するのでは見えてこない自動運転に対する考え方、システム実現へのアプローチの違いなどが、改めて浮き彫りになった。

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 SIP(戦略的イノベーション創造プログラム)とは、日本が抱える社会的課題の解決や日本経済の再生に寄与できるさまざまな分野の研究開発を国家が主導して行うものだ。2014年から開始され、4年1期のプロジェクトも現在は2期目となって12課題に取り組んでいる。

 その課題の1つがクルマの自動運転技術だ。「SIP-adus」は、MaaS車両によるモビリティサービスと乗用車/商用車における自動運転技術の開発を主導している。現在は東京臨海部(お台場周辺/羽田周辺)で信号情報を車両に提供するV2I(近接無線による提供)、V2N(クラウドを用いたネットワークによる提供)や車線ごとの渋滞情報の提供などを実証実験中だ。

 ちなみに日本は国際的なクルマの技術基準の統一を図るWP29(国連自動車基準調和世界フォーラム)において、自動運転技術に関する分科会で副議長を務めており、国際基準の制定をリードする立場にある。

 前置きが少々長くなったが、このSIP-adusがこれまでの取り組みの成果として、各メーカーや企業が開発した自動運転車を集めて報道関係者に試乗する機会を作った。そこで各メーカーの自動運転車を乗り比べた。

 これにより1台だけ試乗するのでは見えてこない自動運転に対する考え方、システム実現へのアプローチの違いなどが、改めて浮き彫りになった。

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