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コンパクト家電ブランド「レコルト」が、ブランド発足時から海外展開できたワケ家電メーカー進化論(5/7 ページ)

デザイン性が高く、お値ごろな家電が揃う人気のキッチン家電ブランド「レコルト」を展開するウィナーズ。実は日本だけでなく、海外でも人気を集めているという。家電メーカーとしての目指す道と、積極的な海外展開について、創業者でもあり、代表取締役の岡野真二氏に話を聞いた。

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 そしてレコルトが他の家電メーカーと大きく異なるのが海外展開だ。実はレコルトは、ブランドができてすぐ、日本とほぼ変わらないタイミングで韓国での販売をスタート。さらに東アジア圏での販売も積極的に行っている。

 「中国法人を一緒にやっているパートナーが、韓国出身ということもあり、韓国での販売も09年にスタートしました。その後14年に台湾、15年からは香港でも販売しています。今はシンガポールの販売代理店がタイやフィリピン、マレーシアなどASEAN諸国でも販売しています。

 多くの日本人は、日本以外の海外への進出となると二の足を踏むところがあると思います。でも韓国出身のパートナーにはそれがありません。『外に出していかないと意味がない』という感じです。さらに、さまざまな国で販売していくと、工場に対するバイイングパワーも増していきます」(岡野氏)

 このほか、中国市場でも販売代理店を通してレコルトブランドを展開している。すぐに模倣品が出てくる気の抜けないマーケットだけに、値下げをせず、高級家電ブランドとして丁寧に展開を進めているそうだ。


レコルトはブランドができてすぐに韓国での販売を開始。東アジア圏の販売も積極的だ。さらに中国では高級家電ブランドとして丁寧に展開を進めているという

 レコルトブランドは、日本だけでなく東アジア全域で販売。新型コロナ禍以降、この2年の海外比率は、海外営業に動けなかったことや日本市場が伸びたこともあり、30%ほどだったそうだが、今後は50%を目標に海外比率を上げていきたいと語る。

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