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プロダクトアウトの罠にハマった「象印」のリカバリー戦略家電メーカー進化論(1/8 ページ)

電気炊飯器市場でトップシェアを誇る象印マホービンは、2018年に100周年を迎えた。高級炊飯器のヒットとインバウンド需要に押され、10年ごろから右肩上がりで売り上げを伸ばしたが、16年をピークに減少。そこへコロナ禍が発生した。この長引く苦境をどう乗り越えるのか。取締役の宇和政男氏に話を聞いた。

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 ご飯を中心とした日本の食文化を支える電気炊飯器。その電気炊飯器市場でトップシェアを誇るのが象印マホービン(以下、象印)だ。

 1918年に創立した市川兄弟商会を始まりとし、5年後の23年には社名にもある魔法瓶の販売を開始。それから約100年続く、日本の老舗メーカーだ。主力商品は国内トップシェアの炊飯器、そして魔法瓶構造のステンレスボトルだという。

 2010年ごろから、新開発の高級炊飯器のヒットとインバウンド需要に押され、右肩上がりで売り上げを伸ばしたが、15年の897億円をピークに減少。そこへコロナ禍が発生した。老舗メーカーは、この長引く苦境をどう乗り越えるのか。象印マホービン取締役の宇和政男氏に話を聞いた。


象印マホービン 取締役 執行役員 生産開発本部長 宇和政男氏。事業部時代は長く炊飯器の開発を手掛け、大ヒットした炊飯器「極め羽釜」も担当した
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