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東証、取引時間を30分延長して午後3時30分に 24年度後半
東京証券取引所は10月27日、以前から検討してきた取引時間の30分延長を正式に発表した。これまで午後3時までの取引時間だったものを、30分延長して3時30分までの取引を可能にする。時期は2024年後半の予定。
東京証券取引所は10月27日、以前から検討してきた取引時間の30分延長を正式に発表した。これまで午後3時までの取引時間だったものを、30分延長して3時30分までの取引を可能にする。時期は2024年後半の予定。
取引時間の延長は70年ぶり。現物立会市場のほか、ToSTNet取引も従来の午後5時30分から6時に延長する。また指数先物/オプション取引についても3時30分から3時45分に延長する。
世界各国の取引所では日本よりも取引時間が長く、東京の5時間に対して、ニューヨークは6.5時間、シンガポールは7時間、ロンドンは8.5時間となっている。今回30分延長することで、わずかだが世界の状況に近づくことになる。
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