東京・港区の交通課題解消に「4人乗りカート」 JR東やKDDIなどが実証実験(1/2 ページ)
東京都港区は、東急不動産、JR東日本、KDDIなどと連携し「都心区における旅行者・居住者向けマイクロツーリズムの実証実験」を実施する。
東京都港区は、東急不動産、JR東日本、KDDIなどと連携し「都心区における旅行者・居住者向けマイクロツーリズムの実証実験」を実施する。「グリーンスローモビリティ」を運行させ、地域の交通課題解決や、旅行者・居住者が近隣地域の観光を楽しむ「マイクロツーリズム」を促進し、地域の活性化を目指す。
グリーンスローモビリティ(通称グリスロ)とは「時速20キロ未満で公道を走る電動車を活用した小さな移動サービス」のこと。環境への負荷が少なく、狭い路地も通行できることが特徴で、地域が抱える交通課題解決と、脱炭素社会の確立を同時に実現できる新たな移動手段として注目されている。
実証実験は、エナジーシステムサービスジャパンの4人乗りカートタイプを使用し、11月12日〜12月6日に「浜松町・竹芝エリア」「高輪・白金・白金台エリア」で実施する。
対象エリアは東西への移動手段や移動効率が悪い。また、浜松町・竹芝エリアは海に囲まれているため回遊性が低いこと、高輪・白金・白金台エリアは道幅が狭く急勾配な坂道が多いという地域ごとの課題がある。そこで、グリーンスローモビリティが持つ「環境性能の高さ」「コンパクトさ」「乗降のしやすさ」といった特徴が、課題の解決につながると期待されている。
また、港区は小型モビリティの導入検討や環境負荷の少ない車両の運行によりゼロカーボンシティーを目指していくことを掲げていて、実験を通して都心における新たなモビリティ活用の可能性の検証と、 マイクロツーリズム促進による両エリアの活性化につなげる狙い。
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