1枚3000万円の激レアも コロナ禍で“トレカブーム”が再来しているワケ:マジック:ザ・ギャザリング(1/4 ページ)
値動きが発生する資産の中には、株、為替、不動産などさまざまなものがあるが、意外なアイテムが仲間入りしようとしている。それが「トレーディングカード」だ。
値動きが発生する資産の中には、株、為替、不動産などさまざまなものがある。そういったものの中に今、意外なアイテムが仲間入りしようとしている。それが「トレーディングカード」だ。
世界的に人気のあるカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」の激レアカード「Black Lotus(ブラック・ロータス)」の初版第一刷が1月に3000万円の値が付いた。カードを販売する晴れる屋(東京都新宿区、齋藤友晴社長)によると、同社ではBlack Lotusを2015年に150万円(状態のあまり良くないもの)、16年に270万円(状態のかなり良いもの)で販売していた実績があるというが、当時に比べるとこの5年で10倍以上も値上がりしていることになる。なぜこんなにも高値が付いているのか。
晴れる屋では現在、Black Lotusを状態があまり良くないものでも2500万円で販売しているという。広報担当の藤原和磨さんは「海外では投資の対象として購入される場合もあり、今後は日本でも同様の流れとなるかもしれません」と話す。
カードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」は、米国で1993年に発売が開始された世界初で世界最大のトレーディングカードゲーム(TCG)。11か国語版が発売され、60か国以上に約600万人ものプレイヤーがいるといわれる。カードの種類だけで2万種を超えるという。
手持ちのカード群(デッキ)からターン方式で相手のカード群と攻防を繰り広げるもので、その後日本で誕生した「ポケモンカードゲーム」「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」といったTCGも、マジック:ザ・ギャザリングのシステムを踏襲するほどの“基本形”となっている。国内での大会には最大3500人以上が参加したものもある。
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