インタビュー
発売2年で10万個! 精密部品メーカーがポケモンの「モンスターボール 虫かご」を製造した理由:3分インタビュー(1/3 ページ)
「ゲットだぜっ!」とつい叫びたくなる虫かごが人気を集めている。精密部品メーカーのキャステムが製造販売する「モンスターボール 虫かご」だ。なぜ、精密部品の会社が虫かごの製造に乗り出したのか、製造元に話を聞いた。
「ゲットだぜっ!」とつい叫びたくなる虫かごが人気を集めている。広島県福山市の精密部品メーカー、キャステムが製造販売する「モンスターボール 虫かご」だ。人気ゲーム『ポケットモンスター』に登場するモンスターボールを模した虫かご。子どもだけでなく、アニメファンからの人気を集め、発売から2年で10万個を売り上げた。
同社はもともと電車や工作機械・医療機器などの精密部品の製造販売を行う企業だ。一体なぜ、モンスターボール虫かごを製造することになったのだろうか。新規事業本部アイアンファクトリーの池田真一さんに話を聞いた。
担当者に聞いてみた
――「虫かご」が発売から2年で販売数10万個突破、どのように受け止めていますか?
池田: 発売当初は正直、不安でいっぱいでした。モンスターボール虫かごの料金は1430円なのですが、今の時代は100円均一でも虫かごを買うことができます。年間で1万個売れればよいと思っていました。
予想外だったのが、子どもや孫のために購入する方だけではなく、自分用に大人も購入している点です。通常であれば虫かごは夏に多く購入されるのですが、この商品は冬でも売れているのです。
なぜ冬に売れるかといえば、モンスターボール型の特徴を生かし、キャラクターのぬいぐるみを入れたりお菓子を詰めたりと、虫を入れる以外の新しい使い方をして楽しんでいるようです。
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