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旧九段会館、かつての職人技を残し“次世代オフィス”へ 21年12月に復元完了水辺に咲くレトロモダン(3/3 ページ)

東急不動産と鹿島建設は、旧九段会館を一部保存しながら建て替える「(仮称)九段南一丁目プロジェクト」について 、保存棟(旧九段会館部分)の保存・復元工事が2021年12月に完了すると発表した。

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昭和初期の雰囲気を残した宴会場や会議室

 保存棟の2階と3階には、創建時の姿を再現した宴会場「鳳凰」と「真珠」を設置する。創建時の照明や装飾品を、可能な限り創建時と同様のデザインで復元し、登録有形文化財としての歴史的価値を後世に残すと同時に、昭和初期のモダニズムを感じさせる空間づくりを目指した。一般利用が可能なカンファレンス施設などとして活用する。

九段会館
宴会場「鳳凰」イメージ

 また、保存棟2階の応接室・役員室として使われていた部屋は、貸し会議室として生まれ変わる。さらに4階には、旧九段会館の歴史が分かるギャラリーを設置し、旧九段会館の軌跡を後世へと残す。

 その他、1階には会員制のシェアオフィス、2〜4階には重厚な雰囲気を残しつつも高いセキュリティを兼ね備えた小規模オフィスを設置する予定だ。新築棟地下1階に計画している食堂や、シェアオフィスと連携したサービスも提供するとしている。

九段会館
貸し会議室イメージ

 保存棟5階の屋上庭園は、ワーカーの憩いの場として特化した屋上庭園と専用ラウンジを設置。専用ラウンジは、旧九段会館の歴史を感じられる落ち着いた雰囲気を演出し、多様なビジネスをサポートする。

九段会館
ワーカー専用ラウンジイメージ

 同建物の敷地面積は約8765平方メートルで、延床面積は約6万7738平方メートル。地下3階、地上17階の高さ約74.9メートルで、全体の竣工は2022年7月を予定している。

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