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DMM子会社、マイクロバスを「走る救命救急室」に “現場重視”のこだわった機能とは?:千葉大病院が導入(3/3 ページ)
千葉大学医学部附属病院が、「エクモカー」を千葉県で初めて導入した。車両を開発したのは、DMM.comの子会社で、消防用資機材や関連製品の販売などを行うベルリング(横浜市)だ。
日本初の国産ECMOストレッチャーを搭載
搭載したECMOストレッチャーは、千葉市で車いすの製造販売を行うオーエックスエンジニアリングが開発した。従来のストレッチャーは、海外メーカーのものが主流で、コストの高さもエクモカー導入のハードルとなっていたという。そこで、同社が持つ車いすの開発技術を活用。従来のものと同様の素材で構成しつつも半分のコストで導入できるようにした。
ECMOストレッチャー自体の大きさは一般的なストレッチャーとほぼ変わらないが、ECMO機器や酸素ボンベを積載することから、台座を軽量化し総重量の軽減が図られているという。
また、従来のものに比べて、医療機器の配置調整などカスタマイズの自由度が高くなっているのが特長だ。国内で使用されるECMO機器に対応するスペースを確保しつつ、患者に対して救命処置が可能な高さに調整したことで、さまざまな現場で円滑に救命活動を行える設計とした。
エクモカーを手掛けたベルリングでは、消防車両に取り付けて室内スペースの拡大を図るため、軽量化技術を生かしたカーボン製の「ハイルーフ」を企画開発するなど、消防車の新しい利用形態を開拓してきた。消防車で培った知見を応用し、昨年11月には新発想の救急車「C-CABIN」を発表。今後も、消防車の企画・開発で培った知見を生かし、対象を医療機関まで広げて業界の常識を打ち破る商品を生み出したいとしている。
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