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DMM子会社、マイクロバスを「走る救命救急室」に “現場重視”のこだわった機能とは?:千葉大病院が導入(2/3 ページ)
千葉大学医学部附属病院が、「エクモカー」を千葉県で初めて導入した。車両を開発したのは、DMM.comの子会社で、消防用資機材や関連製品の販売などを行うベルリング(横浜市)だ。
主流はトラックタイプだが……マイクロバスをベース車両に
同車はトヨタのマイクロバス「コースター」をベースにした。ベルリングの飯野塁社長によると、エクモカー市場ではトラックタイプが主流となっているという。しかし、道路事情などによっては風にあおられ車両が揺れることが課題となっていた。そこでマイクロバスタイプを採用することで、道路事情が悪い中での長距離移動時も揺れを抑えることができ、居住性の向上につながるとしている。
マイクロバスタイプはトラックタイプに比べて、一般的には車内空間が狭くなる。そこで、車内のレイアウト設計を工夫することで、作業スペースを確保した。座席は跳ね上げ旋回式を採用し、車内作業スペースを拡大。また、バスの全長を生かし、ストレッチャーを縦に2台搭載して最大2人の傷病者を同時に搬送できるようにもなっている。
感染症患者の搬送による飛沫感染防止のため、運転室と患者室の間にはスライド扉式隔壁を設置。患者室側を陰圧に保てるほか、車内換気扇を使用することで5分程度での換気を可能としている。
車両の電源系統は車両電源(車両バッテリー)と架装電源(サブバッテリー)の2系統で運用。万が一サブバッテリーの電源が喪失した場合でも、緊急用バッテリーに切り替えて運用を継続できるようになっているのも特長だ。
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