調査リポート
経営層・管理職の7割超が「主力事業に危機感」 一般社員は4割以上が「何とかなる」で温度差:「会社と私の本音調査」(2/2 ページ)
博報堂クロスコンサルティングは、ニューノーマル時代の働き方や組織の在り方を探る意識調査「会社と私の本音調査」の第2回を実施した。自社における新規事業の創出について調査したところ、経営層・管理職の7割超が「主力事業に危機感」を覚えているのに対し、一般社員は4割以上が「何とかなる」と回答しており、温度差が見られた。経営層・管理職層・一般社員の本音とは?
新規事業創出には何が必要か?
調査では新規事業創出に向けて「現在進行中の取り組み(実態)」と、「重要だと感じている取り組み(理想)」についても比較した。その差分を見ると、前者と後者の差が大きかったのは「新規事業に失敗しても再度チャレンジできる運用や仕組み」(実態24.6%、理想75.4%)で、差分は50.8ポイント。次いで差分47.4%の「新規事業の評価制度」(同26%、同73.4%)となった。また「切磋琢磨し合える風土」「失敗を恐れない風土」など、新規事業創出に向けた風土醸成を重視する声も目立った。
自社の事業における「経済的価値(自社利益)の追求」と「社会的価値(地球環境保全や社会課題解決)の創出」の優先度は、各層とも7割以上が「両立を目指すべき」と回答した。経営層では8割に上っており、経済的価値と社会的価値の“ダブルインパクト創出”は、企業の役割として当たり前の時代になったことが分かる。
調査は調査対象は従業員100人以上の企業に勤務している(個人事業主、家業手伝い、パート/アルバイト、学生、専業主婦、無職を除く)1250人(経営層300人、管理職500人、一般職450人)を対象にインターネットで実施した。時期は2021年2月。
関連記事
- 「月収25万円で出社勤務」と「月収18万円でテレワーク勤務」 新卒の84.9%が選んだのは?
学情は、2023年3月卒業、修了予定の大学生・大学院生を対象に「テレワークと給与」に関する調査を実施した。コロナ禍で浸透してきたテレワークだが、緊急事態宣言が解除されたことをきっかけに出社する人も増えてきている。23年新卒はどのように考えているのだろうか? - 約半数の経営者・管理職が「入社時に新入社員に身に着けておいてほしい」と答えた3つのスキルとは?
「若手社員のスキルと課題」に関する調査を実施。経営者や管理職が新入社員に求めるスキルがある一方、新入社員側がプレッシャーを感じていることも分かった。 - 完全テレワークでも、22.6%は「勤務先まで30分以内の場所に住みたい」 なぜ?
「完全テレワークになった場合の住まい」の条件に関して調査した。現在の住まいの条件として「勤務先まで30分圏内の場所に住みたい」と挙げた人は46.2%に上ったものの、仕事が完全テレワークになった場合、勤務先までのアクセスの良さを挙げた人は22.6%に落ち込んだ。なぜ? 完全テレワークでも勤務先までのアクセスを重視する理由は? - 最も好きなカフェ 「コメダ珈琲店」「マクドナルド」を抑えて1位になったのは?
カフェチェーンブランド調査が行われた。最も好きなカフェは3位は「コメダ珈琲店」、2位は「マクドナルド」だった。知名度も店舗数も多い両店を抑えて1位になったのは? - 「小学生に人気のYouTuberランキング」 ヒカキンを超えた、顔出しナシの二人組とは?
子ども向け動画制作スクール「フルマオンライン」を運営するFULMA(東京都渋谷区)は、同スクールに参加した小学生335人を対象に、「小学生に人気のYouTuber調査」を実施した。3年連続1位だった「Hikakin TV(ヒカキンティービー)」を抑えて1位となったのは?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.