ニュース
使用済み紙おむつをリサイクル 凸版印刷など4社が都内で実証実験
凸版印刷など4社は、家庭ゴミとして出た使用済み紙おむつのリサイクル事業の実現に向けた実証実験を、東京都内で始めると発表した。回収コストなども試算し、事業化可能か検証する。
凸版印刷は11月12日、家庭用廃棄物の処理などを手掛ける白井グループ(東京都足立区)など3社と、家庭ゴミとして出た使用済み紙おむつのリサイクル事業の実現に向けた実証実験を、東京都内で始めると発表した。回収コストなども試算し、事業化の可能性を検証する。
東京都八王子市と町田市で、使用済み紙おむつを分別回収し、紙おむつに使用されているパルプとプラスチックをリサイクルできるか検証。パルプは外壁材や内装材などの建築資材の原料に、プラスチックは紙おむつの回収袋や回収箱に、それぞれ再利用する。
また、回収コストに加え、AIを使った効率的な回収ルート、リサイクル時に発生する排水処理についても検証する。
実験に参加するのは、白井グループの他、下水処理のプラント設計などを手掛ける住友重機械エンバイロメント(東京都品川区)、使用済み紙おむつの水溶化処理事業を手掛けるトータルケア・システム(福岡市博多区)の計4社。凸版印刷が実験全体のマネジメントを担い、3社はそれぞれの事業分野で培ったノウハウを提供する。
トータルケアによると、使用済紙おむつを焼却せずにリサイクルすることで二酸化炭素(CO2)排出量を約37%削減することができるという。凸版印刷などは、2022年3月に回収した紙おむつの再利用を始める予定だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
早大、スポーツグッズ専門の公式ECサイト開設 狙いは?
早稲田大が、同大のスポーツグッズ専門の公式ECサイトを開設した。同大野球部やラグビー部のレプリカシャツ(それぞれ4950円、9350円)など体育会44部のグッズを販売する。売り上げの一部は体育会各部の活動費に活用するという。
タリーズコーヒー、ハリー・ポッターとのコラボ商品販売 映画公開20周年記念で
タリーズコーヒージャパンが、ハリー・ポッターとのコラボ商品を11月11日から東京都内の一部店舗とオンラインストアで販売すると発表した。映画「ハリー・ポッターと賢者の石」公開から20周年を記念した取り組みの一環。26日からは全店舗での販売を始める。
「例の広告で株主から激詰め」――品川駅の“炎上広告”への質疑に反響 NewsPicks運営ユーザベースの回答は?
経済ニュースメディア「NewsPicks」(ニューズピックス)などを運営するユーザベースが11月4日に発表した2021年第3四半期決算(2021年1月〜21年9月)の説明会での質疑応答の内容がTwitterで注目を集めている。
「ネットワークビジネス関連の方の入店はお控えください」――エクセルシオールカフェの掲示物に反響 理由は「お客さま同士のトラブル回避のため」
エクセルシオールカフェの店舗内に掲示された「ネットワークビジネス関連の方へ 入店はお控え頂きますようお願い致します」という掲示物がTwitterで注目を集めている。同カフェを展開するドトールコーヒーは「お客さま同士のトラブル回避のため」と説明した。
サトウの鏡餅、「鬼滅の刃」とコラボ 「お正月を手軽に楽しく過ごしてほしい」
サトウ食品がアニメ「鬼滅の刃」とコラボした鏡餅の販売を全国で始めた。コラボした理由について同社は「幅広い層から支持を得ているアニメ『鬼滅の刃』を鏡餅にデザインすることで、お客さまにお正月を手軽に楽しくお過ごしいただくため」と説明している。


