2015年7月27日以前の記事
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「やけくそ」でつくった切り餅調理機が大ヒット 洗車機トップシェア企業の個性的な開発方針とは家電メーカー進化論(4/6 ページ)

エムケー精工は、ちょっと変わった個性派家電を数多く手がけるメーカー。創業は1956年で取り扱う商品の幅は非常に広く、門型洗車機は業界トップシェア。さらに食品加工機や断熱建具なども手掛ける。さまざまな事業を展開するエムケー精工が個性派家電を生み出し続けられる背景について丸山将一社長に聞いた。

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一人ひとりが欲しい製品を作っていく

 同社の家電製品のラインアップには近年、他社にないものが増えている。例えば「もちブレンダー」は切り餅に、チーズや卵といった食材を入れるだけで全く新しいおもちアレンジ料理ができる製品。40年以上、餅つき機を開発してきたエムケー精工だからこそできた全く新しい家電だ。

 「弊社では長く餅つき機を作ってきましたので、切り餅はライバルでした。しかし、生活様式が代わり、大家族でお餅をつくような家庭は減っています。ならば、切り餅を材料にしてお餅を食べてもらえばいいじゃないか、とある意味やけくそで作った製品でもあります」

 しかし、これが思いがけず注目を集める。テレビの情報番組で多く取り上げられ、当時は在庫が切れるほどのヒットになった。さらにお餅レシピを紹介したSNSは5000人近いフォロワーを集め、ファンを生み出している。


エムケー精工もちブレンダー公式のインスタグラム。写真や動画で多くのレシピを紹介している

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