ゼブラが、美文字練習用のペンと練習法がセットになった「ビモア」を11月30日に発売する。在宅時間の増加により「贈り物をするときに美しい文字で一言添えたい」といった“手書き需要”が高まっているという。動画を見ながら手軽にできる練習法として展開し、需要の取り込みを図る。
ゼブラの調査によると、従来の文字をなぞって美しい文字の形を覚える練習法では効果を感じにくく、コツがつかめないという不満があったという。そこで同社は、美文字練習用として、筆のようにペン先がしなるボールペンと、そのペンを使った練習法を新たに開発した。
価格は1100円で、ビモアボールペン1本と練習帳1冊をセットにした。ビモアボールペンのインクはジェルインク、水性顔料・耐水性で、ボール径0.5ミリ、インクは黒のみで本体カラーはシルバー、ピンク、ブルーグレー3色を展開する。練習帳は縦12センチ×横7センチで、テキスト部分全54ページのメモ帳タイプ。練習動画QRコードが付いている。
練習は1日3分7日間のプログラム。筆圧コントロールを解説した練習帳と、動きを分かりやすく伝えたオンラインの動画を使って、手軽に練習できるよう工夫した。同社によると、文字は、力を加える部分と抜く部分をコントロールして、筆の穂先をしならせるように筆圧にメリハリをつけると美しく書けるという。
同封している筆のようにペン先がしなるボールペンを使って、力を加える感覚と抜く感覚を学び、筆圧をコントロールすることで字のバランスが整い、美しい文字が書けるようになると説明している。
ペンの上部をツイストすることで、筆圧練習モードのオンオフを切り替えられるようにした。オンにすると、ペンに内蔵された部品が筆圧に応じて作動し、ペン先が筆のようにしなる。このしなる機構によって、メリハリのある筆圧コントロールを学べるように工夫した。
一方、オフにするとペン先が固定され普通のペンと同じように使える。筆圧コントロールが身についた後は、オフにした状態で美しい文字が書けるか試すことで効果を実感できるという。
関連記事
- なぜゼブラの「ブレン」は2年間で1000万本売れたのか こだわったのは”気が付かないストレス”の解消
発売初年度に500万本を売り上げたゼブラの「ブレン」。油性ボールペンの主力商品開発が課題だった同社が着目した”気が付かないストレス”とは - ありそうでなかった「段ボールを開けられるマッキー」 ゼブラが明かす開発の裏側
ゼブラが、段ボールに貼られたガムテープを裂いて開けられる油性マーカー「マッキーワーク」を発表。発売は8月24日だが、ネット上などで「ほしい」などと好意的な意見が挙がっている。同社に開発の経緯を聞いた。 - コメダ珈琲店 名古屋発祥の“ノリタケ”とコラボした「2022年福袋」の予約開始
「コメダ珈琲店」を展開するコメダは11月1日、数量限定で「2022年コメダの福袋」の予約を開始した。 - ビジネスホテルの“無料朝食”、気になる原価は一体いくら? 激化する“朝食合戦”から見るホテルの今
ホテルが朝食で特色を出そうとしていることは、宿泊者としてひしひしと感じる時がある。新たな施設の建設やリノベーションを施せば特色は強く打ち出せるが、コストはバカにならない。朝食は差別化のアイテムとして取り組みやすい部分なのだろう。 - 転職するなら「都心がいい」が53% その理由は?
求人情報サイトを運営するビズヒッツは、転職経験のある男女500人を対象に「転職するなら都心と地方どちらがいいか」に関するアンケートを実施した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.