“仏の境地”和尚に学ぶ! 上司・部下に イライラする気持ちと仲良くなる「アンガーコントロール」の極意:大愚和尚のビジネス説法(1/3 ページ)
部下や上司と付き合う中で、怒りたくても怒れない、反論できずにイライラ……なんて経験は誰にでもあるはず。無理して笑って心の中で舌打ちをして――そんな毎日を送っていたら、心身ともに削られていくだけ。どうすれば、怒りと上手に付き合い、心穏やかに過ごすことができるのか? 和尚に「アンガーコントロール」の極意を聞く。
大愚和尚(たいぐおしょう)のビジネス説法
「僧にあらず俗にあらず」を体現する異色の僧侶、大愚和尚(たいぐおしょう)が、ビジネスにまつわる疑問、悩みを“仏教の視点を持って”解決。今回のテーマは「イライラする気持ちとの上手な付き合い方」。上司や部下と付き合う中で、怒りたくても怒れない、反論できずにイライラ……なんて経験は誰にでもあるはず。無理して笑って心の中で舌打ちをして――そんな毎日を送っていたら、心身ともに削られていくだけ。どうすれば、怒りと上手に付き合い、心穏やかに過ごすことができるのか? 和尚に「アンガーコントロール」の極意を聞く。
怒りは「抑える」のではなく、「理解する」もの
誰しも、イラッとしてしまうことがあります。自分でも自覚がないような、小さな怒りから、何日も頭から離れないような大きな怒りまで、私たちの心には、日々怒りが発生しているといっても過言ではありません。
「ついカッとなってしまう」「何とかイライラを抑えたい」。それが悩みになっている人も少なくないようです。
仏教では、怒りを「心の火」と捉えます。キャンプファイヤーなど、実際の火を起こす作業を体験したことがある人なら分かると思いますが、ひとたびものに火がついて燃え始めると、完全消火は、容易ではありません。
心の火も同じです。ひとたび心に炎が上がると、抑えようと思っても、なかなか抑えられるものではありません。実際の火のように、叩いたり、水をかけたりもできませんし、消防車が駆けつけて鎮火してくれるわけではありませんから、実際の火以上に、心の火を抑えるのは難しいのです。では、一体どうしたらよいのでしょうか。
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