コカ・コーラ「やかんの麦茶」、発売から半年で累計出荷本数2億本突破 麦茶ブームを追い風に:健康志向の高まりも背景に
4月に発売した「やかんの麦茶 from 一(はじめ)」が、約半年で累計出荷本数2億本を突破した。過去3年間で発売されたコカ・コーラ社の新製品としては最速となる。
日本コカ・コーラは、4月に発売した「やかんの麦茶 from 一(はじめ)」(以下、やかんの麦茶)が、発売から約半年間で累計出荷本数2億本(650ml PET換算)を突破したと発表した。過去3年間で発売されたコカ・コーラ社の新製品としては最速となる。
健康志向の高まりで、「シンプルで素朴な味わい」「安心感」といった麦茶の価値が見直されている。暑くて喉が渇く夏だけでなく、日常的な水分補給や食事など、麦茶の飲用シーンが拡大。麦茶市場は右肩上がりの成長を続けている。
やかんの麦茶は、やかんで煮出したような麦茶の味わいを目指し、素材や製法にこだわった。砂焙煎と熱風焙煎という2つの焙煎法で、「香ばしさ」と「甘さ」を併せ持つ大麦ブレンドを実現した。
また、浅葱色(あさぎいろ)の「のれん」をモチーフとした、日本の昔ながらの丁寧な仕事ぶりや品質感を感じさせる視認性の高いパッケージデザインで、20〜40代の男女を中心に支持されているという。
現在、Twitter公式アカウントや店頭POPを通じ、寒い季節にあたためて飲む、やかんの麦茶を提案している。
麦茶飲料市場は年々拡大を続け、2019年に約1105億円と、10年間で約3.5倍の規模になった。20年はコロナ禍の外出自粛の影響でマイナスとなったが、21年は前年を上回って推移している(出所:食品産業新聞社「麦茶飲料市場が前年超え推移、大手2社追う『やかんの麦茶』好発進、各社の施策は」)。最近では寒い時期に温かい麦茶を飲むことが若い女性に支持されているという。今後も麦茶市場の動向が注視される。
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