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職場のコミュニケーション、約5割は「コロナ禍前と変わらない」と回答:雑談は減少(2/2 ページ)
リクルートワークス研究所が行った「職場の集まり方」に関する調査によると、37.6%がコロナ禍前と比較してコミュニケーションの総量が減少したと回答。約5割は「変わらない」としている。
目的が明確な集まりは増加、減少したのは「雑談」や部署外の「新たな出会い」
コロナ禍前と比較して「減った」と感じる集まりは、1位「ランチや飲み会」(71.0%)、2位「研修やイベント」(61.1%)、3位「仕事とは関係のない人との新たな出会い」(46.0%)となった。その他、仕事とは関係のない雑談や他部署や社外の人との新たな出会い、たまたまの出会いが減少している人も4割を超える結果となった。
「情報伝達のための会議」「意思決定・合意形成のための会議」「ブレーンストーミングや意見交換のための会議」「経営や事業の方針伝達のための会議」といった目的が設定された場については、増加が減少を上回る結果に。一方、「仕事とは関係のない雑談」は45.1%が、「会議の前後に発生する会話」は35.2%が「減少」と回答した。
コミュニケーション満足度、6割は「変わらない」
コミュニケーションの満足度は、「下がった」が5.8%、「やや下がった」が23.4%で、計29.2%が「低下」と回答した。関係者別では「他部署」とのコミュニケーションの満足度が他に比べてより低下(28.4%)している傾向が見られた。63.2%については、全体の満足度が「変わらない」と回答した。
調査は10月14〜18日、インターネット上で実施。三大都市圏にある従業員50人以上の企業で働く20〜60代のビジネスパーソンを対象にした。有効回答数は4202人。
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