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EMSって胡散臭さい? 科学で脱却の「SIXPAD」に聞く、次の狙いとは?家電メーカー進化論(7/7 ページ)

EMS機器ブランド「SIXPAD」を手掛けるのは、東証マザーズに上場するMTG。EMSの世界的権威である京都大学 森谷敏夫名誉教授の支持を仰いでEMS市場に参入し、市場を代表するブランドへと成長。SIXPADブランドの今後の事業展望などを、ブランドマネージャーの熊崎嘉月氏に聞いた。

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 さらにフィットネス領域の新しい取り組みにも注目だ。コロナ禍の20年10月にスタートしたのが「SIXPAD HOME GYM」というオンラインサービス。「SIXPAD Powersuit Abs/Hip&Leg」購入者向けの月額980円のライトプランと、Top、Bottom購入者向けのより本格的な月額4180円のスタンダードプランがあり、全身7部位14箇所の筋肉を同時に鍛えられるSIXPAD Powersuitシリーズを着用しながらバイクを漕ぐことで、効率的なハイブリッドトレーニングができるという。SIXPAD PowersuitとThe Bikeを加えたプランは月額8280円から受講できる。


オンラインフィットネスサービスを用意することで、長く使い続けられる環境づくりも行っている

 「有酸素運動時にEMSを併用すると、血中の乳酸値が最大約25%上がります。また酸素の消費量も最大約17%増加します。そのため、有酸素運動とEMSの併用は非常に効率な運動ができるというエビデンスを出しています。

 さらにユーザー参加型のサービスですのでランキングの結果を楽しむこともできますし、インストラクターにもランキング制度を導入しています。好きなインストラクターを勝たせてあげたいと、トレーニングに参加する方もいます。楽しみながら運動を続けていただけるさまざまな仕組みを用意しています」(熊崎氏)

 これまでプロダクトを販売するビジネスモデルだったSIXPADは、プロダクトとサービスを一体化させたビジネスへと、少しずつ変化を進めている。フィットネス領域のターゲットは、継続できなかった層と興味はあったが利用経験のない潜在層だ。またヘルスケア領域では、EMS機器を通して社会的な課題を解決することを目指している。また今後は、エレダインを使用したSIXPAD Powersuitシリーズの海外展開も視野に入れていくそうだ。

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