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大阪メトロ、万博に向け中央線に新型車両 外観デザインは“宇宙船”をイメージ30000系以来12年ぶり(1/2 ページ)

Osaka Metro(大阪メトロ)が、中央線に新型車両400系(6両×23編成)と新造車両30000A系(6両×10編成)を導入すると発表した。

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 Osaka Metro(大阪メトロ)は12月9日、中央線に新型車両400系(6両×23編成)と新造車両30000A系(6両×10編成)を導入すると発表した。同社が新型車両を導入するのは、2011年に御堂筋線で運行を開始した30000系以来12年ぶり。万博開催に向け、輸送力の確保を図る。

大阪メトロ大阪メトロ 左から、400系、30000A系の外観デザイン(以下、リリースより)

 400系車両は、大阪・関西万博を契機に新世代車両として開発を進め、安全性の他、移動手段としての新機能と高レベルの快適性を追求した。

 外観は、前面形状をガラス張りの展望形状とし、宇宙船を意識させる未来的デザインを採用。お客からの展望や、将来の自動運転の可能性を示唆する外観、同社が提供するアプリや大阪シティバス、オンデマンドバスなどのMaaSとの関連性を暗示させるデザインとした。

大阪メトロ
前面形状をガラス張りの展望形状

 また、ホーム可動柵時代の乗降口の明確化と、最新室内装備によるコミュニケーションをデザインテーマとし、扉に中央線の号線色であるグリーンを主体に、各車両の装備に応じた配色とした。

 室内は、天井を落ち着いた配色としつつも壁面と床面をより明るく、座席は機能に応じた多色使いとし、モダンで快適な空間を演出。クロスシート車両を1編成につき1両配備し、移動のワクワク感やパーソナルスペースの確保による安心感を提供するとしている。

大阪メトロ大阪メトロ クロスシート車両を1編成につき1両配備

 バリアフリー化を図るため、車両の低床化や優先座席の明確化を進めた。その他、安全性や乗客サービスの向上を図るため、非常時に乗務員室で確認できる車内防犯カメラの設置やワイド液晶ディスプレイによる4カ国語での運行案内、全車両へ空気浄化装置の設置などを実施している。

大阪メトロ
車内案内装置は2画面構成

 また、24年度に計画している自動運転の実証実験に向け、指令所からの運行指令や情報伝達を行うデータ伝送機能なども備えた。

 400系は、現在中央線を運行している20系車両の更新車両と、他路線へ転用する24系車両の置き替え車両として23年4月からの運行開始を予定している。

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