「30泊210万円」の部屋も 帝国ホテルに“住む”サービスアパートメント、タワー館全客室に拡大:高水準の稼働を維持
帝国ホテル 東京が今年2月から展開しているサービスアパートメントを、タワー館の全客室(349室)に拡張し販売を開始すると発表した。
帝国ホテルは12月6日、「帝国ホテル 東京」で今年2月から展開しているサービスアパートメントを、タワー館の全客室(349室)に拡張し販売を開始すると発表した。同サービスは発売以降、高水準の稼働を維持しているといい、その需要に対応し収入の安定化を狙う。
「帝国ホテル サービスアパートメント」は、専属サービスアテンダントによるサービスをベースに、食事や洗濯はサブスクリプション方式で提供するサービス。ホテルの設備やサービスを活用した、都心の住まい方を提案する新規事業として展開している。
同社によると、販売初日に3フロア99室が即日完売したといい、5月下旬には2フロア66室を追加。現在も高水準の稼働を維持していることから、タワー館の全客室フロアにあたる20〜31階の12フロア349室をサービスアパートメントとして拡張。2023年3月末まで販売することを決定した。
拡張販売にあたり、お客の要望にあわせて選べるよう、フロアを「レギュラーフロア」「ハイフロア」「ペントハウスフロア」「レジデンシャルフロア」の4つのカテゴリーに区分。
部屋タイプは、従来の「スタジオ(約30平方メートル)」「プレミアスタジオ(49.9平方メートル)」「コネクティングスタジオ(34.0平方メートル+35.6平方メートル)」に加え、72.4〜105平方メートルのスイートタイプを計18室追加し、より快適性の高い部屋を選べるようにした。料金は30泊36万〜210万円。
各フロアには、洗濯乾燥機、電子レンジなどが利用できる「コミュニティルーム」を引き続き設置。さらに、朝食用のパンを無料で提供する他、「ペントハウスフロア」と「ハイフロア」には、コーヒーマシンと製氷機を導入した。
サブスク方式で提供している食事メニューのルームサービスとランドリーサービスも引き続きオプションとして提供する。ランドリーサービスは、衣類の取り扱い内容にあわせてプランを拡充し、3つの料金帯を用意した。
予約開始日時は12月27日午後1時からで、利用対象日は2022年2月12日〜23年3月31日。
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