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帝国ホテルが新本館イメージ公開 「宮殿」と「塔」を融合:2036年完成予定
帝国ホテルは10月27日、2036年に完成予定の「帝国ホテル 東京」新本館のデザインを公表した。
帝国ホテルは10月27日、2036年に完成予定の「帝国ホテル 東京」新本館のデザインを公表した。2代目本館を形容する「東洋の宝石」を継承し、未来につなげるコンセプトとした。
同社は3月25日に「帝国ホテル 東京(本館・タワー)」の建て替えを決定。建て替えの総事業費は約2000億〜2500億円と見込んでいて、うち本館の建て替え実施期間は31年度〜36年度。1.2ヘクタールの敷地に、単独棟のグランドホテルの建設を予定している。
同社は建て替えに向け、新本館に求める「品格・継承・挑戦」のキーワードといくつかの条件のもと、国内外の建築家を候補にコンペティションを実施。その結果、フランス在住の建築家、田根剛氏のデザインを採用することとなった。
デザインのコンセプトは「東洋の宝石」。2代目本館を形容する言葉を継承し、賓客を迎え入れる「宮殿」の構えと、人類の進歩の証である「塔」を融合。未来につなげるコンセプトだと説明する。
帝国ホテルは、1890年(明治23年)に海外貴賓を遇する迎賓館として開業。現在の本館は、1970(昭和45)年の大阪万博を機に建て替えられた3代目で、竣工から50年が経過。83年に開業したタワー館も38年が経過し、老朽化が進んでいた。
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