ぐるなび総研(東京都千代田区)は、2021年の日本の世相を反映する「今年の一皿」を「アルコールテイスト飲料」に決定した。
「アルコールテイスト飲料」は、(1)酒類提供制限の要請を受け多くの飲食店でアルコール代わりとして提供され経営の救世主となった。(2)製造方法が進化し一段とアルコールに近い味わいになり料理を引き立たせる飲料として飲食店や消費者から支持された。(3)アルコールを好む人、好まない人どちらにとっても新たな選択肢として加わり、今後の日本の食文化として定着する可能性がある、などの理由で選定された。
その他のノミネートは、環境への負荷が少なく新たなタンパク源として期待される「昆虫食」、ブリオッシュ(パン)に生クリームがたっぷりと詰まった「マリトッツォ」、本格的な料理を自宅で手軽に再現できる「ミールキット」など。ミールキットは内食機会の増加により消費者のニーズが高まり、今後も市場の拡大が予想される。
「今年の一皿」は、優れた日本の食文化を人々の共通の遺産として記録に残し、保護・継承するために14年に開始された制度。20年は「テイクアウトグルメ」、19年は「タピオカ」、18年は「鯖(さば)」、17年は「鶏むね肉料理」、16年は「パクチー料理」、15年は「おにぎらず」、14年は「ジビエ料理」が選定されている。
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