無人販売のキモは? シャポー船橋でパンを販売して、分かってきたこと:「実証実験」の結果(1/5 ページ)
無人販売が増えてきた。冷凍ギョーザや古着などを販売しているわけだが、筆者が気になっていることが一つある。いずれも店舗を構えていて、そこで商品を販売していることだ。商業施設の中で無人販売をしているところがないのか調べたところ……。
無人販売が増えてきた。冷凍ギョーザの店もあるし、中古家電を扱っているところもあるし、古着、中古本、くだものなどもある――。ここ数年で増えたきたように感じるが、筆者はちょっとした共通点を発見した。いずれも路面店舗で運営していることだ。「そー言われてみると、そーかも。イオンやららぽといったショッピングセンターの中にはないなあ」と思われたかもしれないが、ないかなないかなと思って調べてみたところ、あったのだ。
ジェイアール東日本都市開発(東京都渋谷区)が駅ナカの商業施設で“実証実験”という形で、無人販売を展開していた。サービス名は「EKIPICK MART(エキピックマート)」。総武線船橋駅に直結している商業施設「シャポー船橋」で展開していることを知って、現地に足を運んだところ、目に現れたのはコンビニなどに置かれているショーケースである。
サイズは高さ190センチ、横119センチ、奥行き68センチ。このケースの中で何が販売されているのかというと、シャポー船橋で店舗を構えている「ル ビアン」のパンを販売しているのだ。JR系の商業施設の中で販売していると聞いて、「どーせ改札の近くにあるんでしょ。人がたくさん歩いているんだから、そこそこ売れているはず」と想像されたかもしれないが、ケースは「一等地」とは言えないところに設置されている。
この商業施設は東西に伸びていて、西側に改札がある。というわけで東に行けば行くほど人通りが少なくなるわけだが、その最果ての入口付近にひっそり設置されているのだ。ぼーっと歩いていると、気付かないまま通りすぎそうになるが、同社はなぜこのようなビジネスを始めたのだろうか。
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