2021年に「販売が落ち込んだものランキング」 マスクや殺菌消毒剤を抑えた1位は?(2/2 ページ)
インテージは、独自に集計した小売店販売データから「2021年販売に苦戦したものランキング」を発表した。 2020年のランキング1位は「口紅」だったが、今年はどのような結果になったのだろうか。マスクや殺菌消毒剤を抑えた1位は?
マスクの売れ行きの変化は?
20年に前年比売り上げ440%を記録した「マスク」は 今年は同75%に留まった。マスクの単価が品薄状態の時より落ち着いたなどの要因もあるが、 コロナ禍前に比べて331%と高止まり傾向が続いている。
化粧品部門
ランキング3位の「ほほべに」や6位の「口紅」など、マスクにかかる部分に使用する化粧品は苦戦が続いた。一方、眉目料(前年比107%)やクレンジング(同107%)など一部に回復傾向が見られた。
「ほほべに」は需要が回復せず、 コロナ禍前に比べると販売金額は47%と半分を割った。また、20年の販売苦戦ランキング1位だった「口紅」は、21年は前年比77%だった。昨年の55%減に比べ落ち着いたものの、コロナ前と比べ市場規模は35%と、約3分の1まで縮小。落ちにくくマスクにつきにくい口紅なども登場したが、本格的に回復するまでは時間がかかりそうだ。
12位の「芳香・消臭剤」は、ウイルス除去効果や、おうち時間を快適にする需要で昨年は伸びたが、今年は反動で減少。13位の「パンケーキなどを作るときに使われるプレミックス」も、巣ごもり期間に家でお菓子などを作るブームが落ち着き、去年の売上には届かなかった。
2020年の販売苦戦ランキング
20年の販売苦戦ランキングを見ると、化粧品と医薬品がトップ10を占めた。21年は、20年に市場規模が驚異的に伸びた衛生系商品や巣ごもり需要関連の商品がランクインし、売り上げの増減が大きくなった。
インテージは、「20年は、コロナ禍で大きな生活の変化があった。2年目となる21年は、今まで通りの生活には戻れず手探りでの模索が続く中、人々の購買行動も前年にはない傾向が出ていた」とコメントした。
今回の調査は、スーパーマーケット、 コンビニエンスストア、 ホームセンター・ディスカウントストア、 ドラッグストア、 専門店など全国約6000店舗の販売データをもとにランキングを作成した。調査期間は21年1〜10月。
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