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2021年の自動車販売隠れトレンド、箱型&スライドドア 5年前のモデルがランキング上位に鈴木ケンイチ「自動車市場を読み解く」(1/3 ページ)

今年は「ヤリス」の年だったと言えるでしょう。では、今年のトレンドは何だったのでしょうか? 表面的に見えるのはSUVです。とはいえ、実際に売れているクルマを並べてみると、また違ったトレンドが見えてきました。

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 2021年に最も数多く売れたクルマはトヨタの「ヤリス」でした。年間で約19万6000台以上(1〜11月までの累計)を売って、軽自動車の不動の王者ホンダ「N-BOX」の約17万5000台を抑え、さらに登録車の2位となるトヨタ「ルーミー」の約12万5000台に大きな差を付けています。まさに、今年は「ヤリス」の年だったと言えるでしょう。

 では、今年のトレンドは何だったのでしょうか? 表面的に見えるのはSUVです。販売ランキング1位を獲得したヤリスも、その販売数にはSUVである「ヤリスクロス」が含まれており、その存在がなければベストセラーの座を獲得することはできませんでした。


1-11月のモデル別販売台数ランキングで2位に入った、トヨタのルーミー。その特徴とは?

 また、9月にトヨタは「カローラ」にSUVの「カローラクロス」を追加しました。「カローラ」は11月になると単月の販売ランキング1位を獲得しています。「カローラクロス」の販売は好調なのでしょう。さらにホンダから投入されたSUVの「ヴェゼル」も大きな話題を集めています。そして、19年暮れに投入された小型SUVのトヨタ「ライズ」・ダイハツ「ロッキー」の兄弟車もヒット中です。昨年から数多くのSUVが登場しており、そのどれもが大きな注目を集めているのです。

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