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全国メインバンク社数ランキング 1位「三菱UFJ銀行」、地銀トップは?(2/2 ページ)
帝国データバンクは、2021年の全国金融機関ランキングを発表した。全国メインバンク社数トップは、2009年の調査開始以降13年連続のトップとなった「三菱UFJ銀行」だった。
シェア最多は「地方銀行」 ネット銀行は10年でシェア14倍に
業態別にみると、シェアが最も高いのは「地方銀行」で40.51%と、全業態の中では唯一3年連続で4割を超えた。シェア拡大は12年連続で、09年の調査開始以降、地方銀行のシェアは総じて拡大傾向が続いている。
次いで「信用金庫」(シェア23.39%)が続き、3年連続でシェアが拡大、地方銀行と信用金庫を合わせたシェアは全体の3分の2に迫る。実店舗を持たずインターネットバンキングなどオンラインでの金融事業を主力事業とする「ネット銀行」も、シェアは0.14%(前年比0.01ポイント増)と、調査当初の09 年(0.01%)から14倍に拡大した。特に「住信 SBIネット銀行」や「楽天銀行」 などをメインとする企業が増えていて、両行を中心にネット銀行全体のシェアを押し上げている。
TDBは「コロナ禍で疲弊した中小企業を支えるための資金繰りニーズに対し、十分に対応可能な経営基盤の強化が(金融機関に)迫られている。中小企業単独では解決が難しい複雑な経営課題への対応など融資先企業から求められる役割も多様化しており、新しい企業ニーズを捉えた金融サービスの提供が、コロナ後もメインバンクとして企業から選択される一つの判断材料になりそうだ」との見方を示している。
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