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「中国製気にしない」「SNSで探しECで買う」Z世代消費の“傾向と対策”:浦上早苗「中国式ニューエコノミー」(4/5 ページ)
1990年代後半から2000年代に生まれた世代を指す「Z世代」という言葉を見聞きすることが増えた。トレンドの担い手として企業の関心を集めるが、中国でも「Z世代」にターゲットを絞って急成長するスタートアップが次々に現れている。中国のZ世代はどのような特徴を持つのだろうか。
Z世代にフォーカスして成功している中国の代表的な2社を紹介したい。
1社は果実酒メーカーのMiss Berryだ。19年の設立時から「アルコールの空白市場」とされていた若い女性にターゲットを絞り、アリババと二人三脚でEC市場を開拓。わずか1年で果実酒カテゴリーの販売トップに立ち、今では現地のセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートなど著名小売店に販路を広げている。
家飲み、イベント飲みと場面や気分によって飲み分けられる多様なフレーバーを展開し、購入者の8割は18歳〜30歳の女性だ。ターゲットは女性だが、設立1年間で1億元(約17億円)以上を調達した実績からビジネス的にはVCや経済界の関心が高い。
もう1社はプチプラコスメの完美日記(PERFECT DIARY)。17年に最初の商品を発売した完美日記は、19年のアリババのセール「ダブルイレブン」において中国ブランドとして初めてコスメカテゴリーの売り上げトップに立った。運営する逸仙電商(Yatsen)は20年11月にニューヨーク証券取引所に上場。日本でも最近中国コスメブームが起きているが、その火付け役でもある。
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