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見知らぬUSBはどうすればいいのか 会社のPCに差し込んではいけないワケ世界を読み解くニュース・サロン(4/5 ページ)

FBIが、USBメモリを使ったサイバー攻撃手口が増加していると警鐘を鳴らしている。どんな手口が増えているのかというと……。

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もしもUSBメモリを拾ったら

 余談だが、実はこの攻撃を深刻な問題と捉えた米政府は、米軍の中にサイバー軍を設立することにした。振り返ると、この事件はある意味でいいきっかけになったことになる。

 このケース以外でも、米軍ですご腕ハッカーらを多数擁(よう)しているNSA(米国家安全保障局)は、USBケーブルにマルウェアを埋め込む「コットンマウスI」と名付けられたサイバー攻撃ツールを開発していたことが内部資料から分かっている。要は、サイバー工作を行う人たちにとってUSBを使った攻撃は効率的で、人をだましやすいものなのだ。


人はUSBに騙されやすい?(画像はイメージ)

 会社や駐車場などで、USBメモリなどを拾ったら、あなたならどうするだろうか。

 16年に米イリノイ大学が行った調査では、見知らぬUSBメモリを見つけた人の48%はパソコンに差し込んでしまうことが判明している。中身が気になる気持ちも分からなくはない。

 先の米軍のケースのように駐車場であれば拾わないかもしれないが、社内でUSBメモリを見つければ、コンピュータに差し込む可能性は高まるかもしれない。過去のケースを見ていると、高い技術力を有する会社に勤めている人を標的にして、あの手この手でUSBメモリを差し込むよう仕向けてくる。

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