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世界デジタル政府ランキング 日本が9位に転落、なぜ?(2/2 ページ)
早稲田大学電子政府・自治体研究所が「第16回早稲田大学世界デジタル政府ランキング2021」を公表した。ICT先進国64カ国のデジタル政府の進捗度を、主要10指標で多角的に評価する。第16回では「デンマーク」が1位を獲得し、日本は前回の7位より2つランクを落とし、9位となった。
日本の評価は?
同研究所は、日本の課題と構造的弱点として「官庁の縦割り行政、DXやスピード感の欠如」「電子政府(中央)と電子自治体(地方)の法的分離」「地方公共団体の財政、デジタル格差」「デジタル政府・自治体の推進役となるICT人材不足」などがあると指摘する。
そうした課題を解消するため、同研究所は「将来を見据えたデジタル活用により官民連携やデジタル・イノベーションの推進で行政のコスト削減や効率化により、国民生活の利便性向上に寄与すべき。強力で迅速なデジタル化による新生活様式へのシフトと行政DXの推進、デジタル庁は個別ではなく中央と地方の全体最適を目指すことが必要だ」と提言。「3大先端技術『5G、AI、8K』の統合力がデジタル・イノベーション成長戦略の基軸となり、その点でデジタル庁は司令塔として期待される」とした。
トップ10のその他の順位は、4位「米国」、5位「カナダ」、6位「エストニア」、7位「ニュージーランド」、8位「韓国」、10位「台湾」だった。新型コロナウイルスへのデジタル対応がランキングに大きな影響を及ぼした。
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