サッカーW杯、チケット申し込み開始 中東カタールで11月開幕:前回ロシア大会の経済効果は1.6兆円
国際サッカー連盟(FIFA)は、11月に中東カタールで開催するワールドカップ(W杯)の観戦チケットの申し込みを始めた。初回分の抽選申し込みは2月8日まで受け付け、3月8日までに結果を通知する。
国際サッカー連盟(FIFA)は1月19日(現地時間)、11月に中東カタールで開催するワールドカップ(W杯)の観戦チケットの申し込みを始めた。初回分の抽選申し込みは2月8日まで受け付け、3月8日までに結果を通知する。4月1日の抽選会で本大会のグループリーグの組み合わせと日程が決まった後に第2回販売の申し込み期間を設ける。
チケットは4プラン 18.3万円のチケットも
FIFAは、1試合ごとに好きな対戦カードを購入する「個別チケット」、4つの異なるスタジアムで試合を観戦する「4スタジアムチケット」、特定のチームの観戦に特化した「特定チームチケット」、体の不自由なファン向けの「アクセシビリティチケット」を用意した。
カタール国内居住者と海外からの観戦客でチケットの値段が異なる。地元ファンの購入を促進するため、国内居住者向けチケットの最安値は40カタールリヤル(約1260円)に設定した。
これに対し、海外観客向けの最安値は250カタールリヤル(約7800円)。開幕戦と決勝戦のチケットはそれぞれ1100カタールリヤル(約3万4500円)、2200カタールリヤル(約6万9000円)からで、最も高額なチケットでは5850カタールリヤル(約18万3600円)というものもある。
前回ロシア大会の経済効果は約1.6兆円
サッカーW杯は4年に一度のスポーツイベントで、経済規模では夏季五輪以上とされる。前回2018年のロシア大会の賞金総額は過去最高額の7億9100万ドル(約900億円)で、優勝したフランス代表は3800万ドル(約43億円)を獲得した。
ベスト16に進出した日本代表は150万ドル(約1億6900万円)の準備金と1200万ドル(約13億5000万円)のボーナスを合わせた1350万ドル(約15億2000万円)を得た。FIFAは大会期間中、全世界で約35億7200万人がテレビなどで視聴したと発表している。
日本貿易振興機構(ジェトロ)のレポートによると、ロシア国内で9520億ルーブル(当時のレートで約1兆6000億円)の経済効果があったという。
大会は史上初の冬開催となる。11月21日に開幕し、12月18日の決勝戦まで、カタール国内5都市8会場で計64試合を行う。
ただ、大会を巡っては、大会期間が欧州主要リーグの真っ只中であることから欧州プロリーグサッカー協会(EPFL)が反対声明を出していたほか、招致時の汚職疑惑、スタジアム建設現場で出稼ぎ労働者が劣悪な環境下で不当な扱いを受けているとして、国際人権団体が批判声明を出すなど課題が山積している。
15年には労働者の実態を現地取材していた英BBC放送の取材団が数日間、カタール当局に拘束された。
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