ホテル運営のPlan・Do・See(東京都千代田区)が、任天堂旧本社社屋(京都市)をホテルに改修し、「丸福樓(まるふくろう)」として4月に開業する。1月20日よりオフィシャルWebサイトから宿泊予約を開始した。街から少し離れた鴨川と高瀬川の間にある立地を生かし、リラックスできる空間として提案する。
この建物は、任天堂がかつて本社を構えていたもので、現在は任天堂創業家の資産管理会社が所有している。山内任天堂時代に花札などの製造・販売や、創業者山内家が居住する場所として利用された当時の趣を残している。
ホテル名の丸福樓は、1947年に、任天堂の前身である山内任天堂が花札・かるた・トランプの製造や販売をする会社として「丸福株式会社」を設立した歴史を踏まえ、当時の屋号を含めた。
同ホテルでは、7つのスイートを含む、33〜79平方メートルの全18室を用意する。既存棟(旧本社社屋)は、当時の建築様式や内装を生かした。また、建築家の安藤忠雄氏が設計監修した新棟は、シンプルでスタイリッシュな居住性の高い空間とした。全室で調度品が異なり、泊まるたびに新しい発見を提供するとしている。
宿泊プランとして、夕食、朝食、客室ミニバー、ラウンジでの飲物や軽食を宿泊料金に含めたオールインクルーシブプランを用意。食事は、料理家・細川亜衣氏が監修し、季節の食材を活用した無国籍料理のラインアップを夕食・朝食ともにコース仕立てで提供する。
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