ニュース
freee会計、楽天銀行とのAPI接続停止 契約更新できず
freeeは1月24日、楽天銀行との間で行っていたAPI連携を2月24日夕方をもって停止すると発表した。これにより、freee会計において楽天銀行の口座明細の自動取り込みが行えなくなる。
freeeは1月24日、楽天銀行との間で行っていたAPI連携を2月24日夕方をもって停止すると発表した。これにより、freee会計において楽天銀行の口座明細の自動取り込みが行えなくなる。
API連携停止以降は、楽天銀行のインターネットバンキングから明細のCSVファイルをダウンロードして、freee会計にアップロードする必要がある。なお、楽天銀行以外の楽天カード、楽天Edy、楽天市場、楽天Payの自動取り込みはこれまで通り利用できる。
freeeと楽天銀行は2020年3月からAPI連携を開始した。今回契約が満了となり、更新できなかったためAPIが利用できなくなる。「2社間で協議の上、契約満了に至った」(freee)としており、契約の詳細については明らかにしていない。銀行APIについては、銀行側が設定するAPI利用料金や条件はさまざまであり、両者間で折り合えなかったものと見られる。
クラウド会計ソフトを提供する競合のマネーフォワードは、「楽天銀行とのAPI接続について終了の予定はない」としている。
関連記事
- 「銀行API開放は、21世紀のATMである」 目処ついた参照系、不透明な更新系
「銀行APIは21世紀のATMである」といわれる銀行API。「6月まで」と政府がKPIを掲げた参照系APIは、ほぼ目処がついてきた。一方で、フィンテックの基盤として期待される更新系APIについては、温度差も大きく、不透明な状況だ。 - 5月に期限が迫る銀行API 現状と課題をマネーツリーに聞く
家計簿アプリの裏側を支えるスクレイピング。これが銀行APIに置き換わる期限が5月末に迫っている。しかし、その進捗は思わしくない。銀行APIの背景から課題まで、アカウントアグリゲーションサービスを提供するマネーツリーに聞いた。 - 公取も動いた銀行APIの今後 神田潤一氏に聞く
いったんの節目を迎えた銀行オープンAPI。しかし4月に公正取引委員会は「取引上の地位が優越する銀行が、契約の見直しを行い、電子決済等代行事業者に正常な商慣行に照らして不当に不利益を与える場合には、独占禁止法上問題となるおそれ」というレポートを発表した。銀行APIの今後はどうなるのか? - freee、全プランで電帳法完全対応 税メリットのある優良電子帳簿の要件満たす
freeeは12月1日、改正電子帳簿保存法における優良電子帳簿の要件を満たすアップデートを2022年1月に提供すると発表した。従来、freee会計はプランによって対応状況に違いがあったが、このたび全プランで優良電子帳簿の要件を満たす。事業者側は、優良電子帳簿対応すると過少申告加算税が5%軽減される税メリットがある。 - オリックス、弥生を売却へ 業界再編などを見据えた「ダイナミックな成長」目指す
オリックスが、会計ソフトで知られる弥生の売却を発表。会計・業務ソフト会社への投資実績があるKKRに、弥生の全株式を譲渡する。背景には、社会のデジタル化やSaaSの浸透など、事業環境の変化があるようだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.