東京・十条駅前に“エコ”な高層タワマン 東急不動産などが開発:解体材や廃材を活用
東急不動産と日鉄興和不動産が、環境配慮型の超高層タワーマンション「THE TOWER JUJO (ザ・タワー十条)」(東京都北区に)を開発すると発表した。
東急不動産と日鉄興和不動産は1月24日、東京都北区に環境配慮型の超高層タワーマンション「THE TOWER JUJO (ザ・タワー十条)」を開発すると発表した。住宅共用部の一部に解体材や廃材を活用するほか、マンションギャラリーには太陽光パネルの設置を進める。新時代における共同住宅の在り方を体現し、良質な住宅ストックへの貢献を目指すとしている。
JR埼京線の十条駅西側で進む「十条駅西口地区第一種市街地再開発事業」の一環で、地上39階、地下2階建て、総戸数578戸の分譲マンションを中心に、駅前ロータリー整備を含めた「住宅・商業・公益」一体の大規模複合再開発施設となる。(関連記事)
建物内共用部の壁面や天井の一部には解体材を採用し、環境に配慮した計画とした。また、住宅共用施設や屋外バルコニーには、TENOHA代官山や二子玉川蔦屋家電などを手掛ける「SOLSO(DAISHIZEN)」が監修したグリーンを取り入れ、環境に配慮しながらも季節や年月の経過とともに変化と成長を楽しめる空間に整備する。
共用廊下には、リサイクル材を加工したサンゲツ製のカーペットタイルや、商品の長寿命化や軽量化により環境負荷を低減した東リ製の壁紙を採用する。
採用したカーペットタイル「NT700」は、サンゲツの基準商品と比較して、CO2排出量を約36トン削減するという。また、建築物の長寿命化に貢献するため、耐久性や耐候性に優れた「原着ナイロン」を使用している点が特徴だ。
また、市場で発生するカーペットタイルの廃材を回収し、再資源化によって作られたリサイクルパウダーをバッキングに使用した。
壁紙には防汚加工を施し、製品の美観を長期間保つことで貼り替えサイクルの長期化(長寿命化)を実現。一般のビニル壁紙に比べ20〜25%軽量化し、輸送時に必要なエネルギーの削減にもつながるとしている。
同物件のマンションギャラリーの屋根上には、東急不動産の再生可能エネルギー事業「ReENE(リエネ)」の太陽光パネルを設置。施設で使用する電力の一部に活用する。
ザ・タワー十条は、JR埼京線十条駅から徒歩1分、京浜東北線東十条駅から徒歩9分の場所に位置。間取りは1LDK〜4LDK、専有面積は41.41〜125.94平方メートルを予定している。4月下旬からオンライン商談会を開催し、9月中旬から販売を開始する予定。
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