都立明治公園、飲食店や広場を整備 東京建物などが6月着工:「TOKYO L EGACY PARKs」プロジェクト
東京建物、三井物産などの6社で構成するコンソーシアムは「都立明治公園Park-PFI事業」として、「TOKYO L EGACY PARKs」プロジェクトを始動すると発表した。
東京建物、三井物産、日本工営、西武造園、読売広告社、日テレ アックスオンの6社で構成するコンソーシアムは1月25日、「都立明治公園Park-PFI事業」として、「TOKYO L EGACY PARKs」プロジェクトを始動すると発表した。
同事業では、都立公園として初めて「公募設置管理制度(Park-PFI)」を活用する。Park-PFIとは、都市公園において飲食店や売店などの設置・管理を行う民間事業者を公募により選定する制度。事業者は、得られる収益を活用して周辺の園路や広場などの整備を一体的に行う必要がある。
公園内には、カフェやレストランなどの飲食施設のほか、来園者の交流の場となる広場と都心部では希少な約7500平方メートルの樹林地「誇りの杜」の整備を進める。希望と誇りと共に次世代へレガシーとして継承される公園「TOKYO LEGACY PARKs」を事業コンセプトとし、世界に誇れる価値ある公園づくりを推進するとしている。
国立競技場の前庭空間である約1万6000平方メートルを事業対象地として公園整備を行う。国立競技場や明治神宮外苑エリアといった都心部の貴重な緑のネットワークとの連続性を持たせるとともに、旧渋谷川の記憶を継承した水景を形成。持続可能な「100年続く本物の杜」創りに挑戦する。
飲食店や売店など、公園利用者の利便性向上を目的とした施設は、カフェ・リラクゼーション施設やレストラン、アウトドアショップなどの5棟の建設を予定。誰もが利用できる広場や杜空間を大きく確保できる計画とした。また、店舗は分棟配置とし、事業期間終了時に店舗を撤去した後も公園内に大きな空白地が生じない配慮をしており、公園が持続的に機能する計画としている。
そのほかに安全・快適に通行できる「みち広場」や、天然芝の「希望の広場」、気軽に集い、憩い、遊べる「インクルーシブ広場」の3つを整備する。また、樹林地「誇りの杜」は、生態系の調査や子ども向けの自然学習環境としての利用も想定している。
同事業は6月ごろに整備工事を開始し、2023年10月の供用開始を目指す。事業期間は42年3月までを予定している。
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