情報収集から売り買いまで ヤフーがPayPayフリマに「投稿機能」を追加したワケ:ソーシャルECを目指す(1/2 ページ)
ヤフーが運営するフリマアプリ「PayPayフリマ」に、新しく「投稿機能」が追加された。特徴は?
ヤフーが運営するフリマアプリ「PayPayフリマ」に12月、新しく「投稿機能」が追加された。出品しようか迷っているアイテムや、探しても見つからないアイテムなどの情報をユーザーが自由に発信・コメントし、情報交換できるという機能だ。
ヤフーは、投稿機能の追加を機にPayPayフリマの「ソーシャルEC化」を進めるとしている。新たに追加した機能の特徴とその狙いは? 担当者に話を聞いた。
新たに追加した投稿機能では、出品を迷っているアイテムについて投稿することで、他のユーザーのニーズを把握できるようにした。
また、出品した商品をシェアすることで他のユーザーの反応をチェックしたり、売れたアイテムをシェアしたりすることで、「似たようなアイテムを持っていたらまた出品してほしい」といった他のユーザーの声を聞くことが可能となる環境を構築。2回目以降の出品につなげる機会を増やし、アプリの活用を促す仕組みとした。
一方、購入検討者は「投稿機能」を使って欲しいアイテムを発信できるようになる。他のユーザーとアイテムに関する情報を交換し、投稿を見たユーザーがそのアイテムを出品することにつながる可能性があり、出品・購入いずれのユーザーの利用価値を高めることが可能となった。
「SNS的な要素取り入れて、より多くのユーザーに活発に投稿してもらいたいと考えています。基本的には売り買いなどを実行しないユーザーも含めて楽しんでもらえる環境の構築を目指しています」と話すのは、PayPayフリマ サービスマネージャーの山田翔大氏。
コロナ禍で利用者が急増したフリマアプリだが、使ったことがない人にとってアプリ上で売り買いをするのはハードルが高い。売り買いや商品に関する情報を集めるツールとしてコミュニケーションの場をPayPayフリマ内で提供し、より多くの人に存在を知ってもらう狙いがあるという。
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