大阪に「実質CO2ゼロ」のタワマン 24年8月竣工 関電不動産開発などが発表:シエリアタワー大阪堀江
関電不動産開発と、住友不動産、パナソニックホームズは、2024年8月に竣工予定の「シエリアタワー大阪堀江」において、竣工後のCO2排出量が実質ゼロとなるプロジェクトを始動すると発表した。
関電不動産開発(大阪市)と、住友不動産、パナソニックホームズは、2024年8月に竣工予定の「シエリアタワー大阪堀江」において、竣工後のCO2排出量が実質ゼロとなる「実質CO2ゼロ・次世代型タワー」プロジェクトを始動すると発表した。再生可能エネルギー由来のゼロカーボン電気を導入することで、マンションまるごと「実質CO2ゼロ」を目指す。
「オール電化」のマンションとして、給湯設備にエコキュートを採用。災害時の早期ライフライン復旧実績に加え、エコキュートタンク内の水を生活用水として利用できる。また、浸水対策として電気室を2階に設置し、予期せぬ自然災害にも対応できるようにした。さらに、外皮の高断熱性能や高効率な設備の導入により大幅な省エネルギーを実現することで「ZEH-M oriented」の認証を取得している。
また、同物件では関西電力が提供する、実質CO2フリーの「ゼロカーボン電気」を、Next Powerが調達し高圧一括受電方式により提供(NPエコプラン)する。一切火を使うことがないオール電化マンションとして、CO2を排出させない生活の実現を目指す。
地震対策として、大林組独自の超高層制振構造システム 「デュアル・フレーム・システム(D・F・S)」を採用した。建物の内側に立体駐車場を内蔵する「壁構造物(フリーウォール)」を構築。建物外側の住棟部と切り離し、制振装置で連結することで効率良く揺れのエネルギーを吸収することができるという。
同物件の敷地面積は約3708平方メートルで、延床面積は約5万3700平方メートル。3社は「2050年カーボンニュートラル(脱炭素社会)」の実現に貢献することを目指し、新発想のタワーマンションづくりに取り組むとしている。
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